練習船、咸臨丸航跡追い“海”横断(産経新聞)

 幕末に日米修好通商条約の批准書を交換するため、日本の遣米使節団を乗せた米ポーハタン号を護衛し、太平洋を横断した咸臨丸の偉業から今年で150周年。使節団が寄港した米サンフランシスコでは記念行事が企画され、そこに大学生の実習生らを乗せた航海訓練所(横浜市)の練習船「海王丸」(2556トン)が参加する。海王丸は7日に東京港を出航し、咸臨丸と同じ航跡をたどり米国に向かう。

 海王丸は航海士や機関士を目指す学生の実習に使われている船で、咸臨丸と同じ帆の構造を持つ帆船。無風のときなどはエンジンで航行するが、それ以外は帆を調整しながら帆走する。

 今回、太平洋横断の大航海を担うのは、東京海洋大や神戸大などの実習生92人。航海士を目指す東京海洋大3回生の白井友子さん(22)は「帆を張るためのロープが重くて大変だけど、いい機会なので歴史の勉強もしたい」と意気込む。指導にあたる次席1等航海士の岩崎裕行さん(34)は「帆船は1人では動かせず協力が必要。船が学生を育ててくれる」と話す。

 一般から募った研修生12人(29〜68歳)も参加する。なかには、咸臨丸の機関士だった小杉雅之進の子孫、正井良治さん(62)もおり、先祖の航跡に思いをはせているという。

 使節団が携えた条約批准書に代えて、咸臨丸の出発地だった浦賀(神奈川県横須賀市)の小学生が「サンフランシスコの友達へ」などをテーマに書いたメッセージを運ぶ。記念行事で贈呈されるという。

 海王丸は、5月5日にサンフランシスコに到着。現地での記念行事に参加後、同9日にサンフランシスコを出発。咸臨丸も経由したホノルルに寄港し、6月8日に東京港に戻る予定だ。

 

<放鳥トキ>卵は2個 別のペアも産卵か…新潟・佐渡(毎日新聞)
0円携帯に苦情…頭金だけタダ・解約で高額請求(読売新聞)
首相「官僚の頑張りに感謝」初任研修で訓示(読売新聞)
大阪のサクラ満開に 昨年より2日早く 管区気象台(産経新聞)
放火容疑で元社員再逮捕=外装会社元役員の車燃やす−警視庁(時事通信)

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。